付加疑問文付加疑問文キモチ的にはそう難しいことではありません、よね? ←この「よね?」が英語の付加疑問文に相当するものです。 でも、 (1)主文が肯定文の場合は、付加疑問文は否定。 (2)主文が否定文の場合は、付加疑問文は肯定。 (3)主文の助動詞を用いる。 こういうところが、実にややこしい。咄嗟にこれを使えるようになるのは至難の業です。ま、慣れないうちは無理して使わなくてもいい、と私は思います。 (その代わりに、「………、right?」というのを使えばまあ似た感じ) 「キモチ」的には (1)の場合は「○○○です…それともそうじゃない?」 (2)の場合は「○○○ではありません…それともそうかな?」 てな具合になるわけで、つまりは自分の思っていることを相手に対して念のため確認したり、同意を求めたりする言い方です。 確信の度合いが強ければ、つまり「尋ねている」キモチが少なければ、語尾は下げて言います。相手の意見を確認したり、自分の意見に同意を求めたりする言い方です。が、それほど確信がなければ、つまり一応「尋ねている」キモチであれば、語尾は上げます。でももちろん、これもキモチをちゃんと入れて言っていれば自然にそうなりますね。 さらに余談。ポルトガル語では付加疑問文は「n?o ??」と言います。n?oはnot、?? は is it にあたります。けれどポルトガル語では、主文の主語や動詞がなんであろうと、これ一本です。主文の内容全体を英語で言う it として受けているのでしょう。でもこれは便利。英語でもそうしてもらいたいもんです。さらに言えば、n?o ??は発音としては「ナォン エ?」ですが、これを速く発音すると「ネ?」に聞こえます。書くときも「ne?」と表記してしまう場合もあります。「………、ね?」と言うわけで、ほとんど日本語みたいです。日系のブラジル人などがよく「……、ね?」と言っていますが、この部分だけは日本語もポルトガル語も一緒なので彼らにとってもとても馴染みやすいことでしょう。 別に付加疑問文のエキスパートになる必要はありませんが、いくつか変則的なものを挙げておきます。 ★まず、否定文の形を取っていなくても、否定の内容の主文にたいしては付加疑問は肯定です。 You never come, do you? There’s nothing, it there? He hardly ever speak, does he? Nobody likes me, do they? Nothing is true, is it? ★主語の対応 nobodyやeverybody は単数扱いなのですが、付加疑問文ではtheyで受けます。 主語がNothing やsomething の場合はitで受けます。 This, that なども付加疑問ではitになります。 ★ I am~ → aren’t I ? ★命令文など 命令文に対する付加疑問は will you? のみ。 Come here, will you? Don’t be shy, will you? (× won’t you?) ★Let’s の文には shall we? Let’s go there, shall we? ま、こんなのは別に使いこなせなくても問題ありません。 (次項で、これについての「答え方」を扱います。こっちのほうが重要かつ難題ですね) 前へ 次へ |